ここ香川県三豊市は朝晩冷え込み
氷点下まで下がりました。
昼間はぽかぽかと暖かく
閉め切った教室の中で機械を回すと
それはそれは暖かいのです。
気温は18度前後 暖かい。
今使っているおもちゃの材料は、岐阜県産の広葉樹。
樹齢はだいたい、70年~120年くらいだと聞いています。
樹種はサクラにケヤキ・トチ・ナラ・クリ・ホオ・カエデ等、
なかよしライブラリーで使用する材種は
ざっと、15種類ほどになります。
サラッと書きますが、実はこれだけの多品種を揃えるのは、簡単なことではなく
一つ一つ木によっても乾燥具合や、反りなどに扱いやすさに違いが出てくるものです。
なので、多くの木工所は2~3種類の決まった材を仕入れて扱う方が、手間いらずで
効率が良いのです。
なかよしライブラリー多品種を扱う理由。それは、着色を一切施さずに
子どもたちを魅了し、本来木が持つ自然の色でおもちゃを表現し、
その魅力を伝えることにあります。
日本にはたくさんの木があり、同じ木で伐採された場所で色が異なります。
「実は着色をしていないんですよ」をお伝えすると
驚かれるお客様もいます。
木にはいろいろな色がある。これを子どもたちにも知ってほしいなと思います。
さて、今日は木材乾燥の話を少し。
実はこれだけの木を仕入れますが、木は山から切ってきた状態ではすぐに加工して
使うことが出来ません。
ご存知の通り、木にはたくさんの水が含まれています。この水の少しずつ乾燥させながら
蒸発させていき、そしてようやく使えるようになるのです。
木の中にどれほどの水が含まれているか、これを含水率と言います。
この含水率ですが、実は木を伐倒した状態で、何%あるのでしょうか。
実は100%を超えているのです。
水分を除いた木の重量よりも水分量の方が重いわけですね。
(詳しく言えば、心材と辺材で含水率は異なり、針葉樹と広葉樹でも含水率は大きく違います)
木に含まれる水は、伐倒して放置しておくと徐々に抜けていきます。
高知工場の乾燥木材
厳密には、板の状態にして、早く乾燥させるのですが、
半年ぐらい乾燥させておくと、含水率は30%まで落とすことができるのです。
なかよしライブラリーの家具や玩具に使っている木材の含水率は
10~15%を使っています。
なので、長いものになると、約1年間の乾燥期間を経て、
ようやく製品に加工できる材料として使えるわけです。
時間をかけて育った木。さらにそれに時間をかけ、
手間暇をかけ、美しくきれいな製品を作っていきます。
木のおもちゃ、木の家具の値段が「高い」とおっしゃる方がいます。
「高い」の前には「良質なものを、人間が手間暇をかけて製品にしたから」という言葉を付けてあげると
単に高いということだけでは終わらず、
別の価値を付け加えていただけるのではないでしょうか。
そうして出来上がったおもちゃや家具は、
商品になった後も、世代を超えて使っていただけるものになります。
これからも、世代を超えて愛して、
使ってもらえる価値をなかよしライブラリーは提供し続けていきたいと思います。
神戸元町のお菓子屋さんの看板づくり
大阪のほいくえんの柵づくり。ケヤキ、ガヤ、ヒノキを使っています。
トチノキ、白くてきれい
サクラ
ぜ~んぶ木で
トラック積み木。
なかよしでも一番の材種が使われてる製品です。
ではでは~