今治タオルの工場見学

今回の工場を見学をご紹介していただきましたのはMedia ACの坂上さん。本当にありがとうございます!

なかよしライブラリー 公式ブログ「今日のものづくり」。今回は 今治タオルの工場見学 をしましたので、今後ぼくたちが自社の商品「木のおもちゃと子ども家具」に生かしていけることを中心に レポートします。


今日 2019年7月18日、お隣の愛媛県へ行き 今治タオルのメーカーさん と交流をしました。なかよしライブラリー は「赤ちゃんが口に入れても大丈夫」な商品というコンセプトがあり、そこがとても似ている オーガニック の タオル を作っている メーカー におじゃましました。

集合時間はお昼の前。今治のB級グルメで有名な 焼豚玉子飯 でお腹を満たして、今治タオルのメーカー 池内オーガニックさん へ レッツゴー!

今治タオルのメーカー「IKEUCHI ORGANIC 株式会社」との交流

池内オーガニックさん の話を始める前に、ぼくが勘違いしていたことが一つありました。「今治タオル」とは 会社名 じゃなかったんです

今治 で作られている タオル のことだったんです!勘違いしてました。

100社以上ある 今治タオルのメーカー

池内オーガニックさん に入ってすぐに、今年70歳になられる池内社長が来てくれました。池内社長にお会いすると、最初に 今治タオルの歴史 を教えていただきました。

IKEUCHI ORGANIC 看板

今治タオルは、かつて四国全域で作っており「四国タオル」でした。のちに事業所がどんどん減り、「愛媛タオル」になり、最後には今治市周辺に集中したため今の「今治タオル」になったということです。その 今治タオル の製造メーカーも、今では100社ちょっとと、昔に比べてずいぶん減ったそうです。他にもタオルメーカーさんの OEM の話や 自社ブランド誕生までの道のり など、ここでは書ききれません。

気になる方は是非、IKEUCHI ORGANIC 公式 noteこちらの記事 で紹介されていますので一度読んでみてください。

タオル一つについても、これだけの 面白い歴史 があることを知り、ぼくたちもなかよしライブラリーとして、もっと 木工の歴史 を知りたいなと思いました。どんどん衰退して、会社の数も減りつつある 木工業界 の歴史を、今木工ををしているぼくたちが受けついていこう、そう思えるような話を聞けました。

商品のコンセプト

池内オーガニックさんは、品質が高い 今治タオルブランドの中でも、 さらなる高品質を感じる「赤ちゃんでも食べれるタオル」を作ることを コンセプト としています。

IKEUCHI ORGANIC は、60年の歳月をかけて生産する全製品がエコテックス規格100 のクラス1 をクリアし、 “赤ちゃんが口に含んでも安全” という テキスタイルメーカー となりました。さらに 2073 年までに “赤ちゃんが食べられるタオルを作る” という次の 安全基準 を企業の行動方針として設定しました。

池内オーガニックさんの カタログより

なかよしライブラリーでも、 “赤ちゃんが口に含んでも安全” と謳っている 木のおもちゃ を作っています。でも、今の現状に満足してしまい、次の安全基準の方針を決められていなかったと思います。やはり、現状に満足せずに、どんどん高いレベルの安全基準を目指していく、そんな会社が これからの日本の製造業をけん引していく のだなと、思い知らされました。

なかよしライブラリーの赤ちゃんセット
なかよしライブラリーの 赤ちゃんセット

今治タオルの工場見学 内容

さて本題の工場見学です! いよいよ今治タオルの製造現場に突入します。コンセプトも似ていることから、工場の中でもきっと、なかよしライブラリーの モノづくり の参考になることがたくさんあるはず! という思いで、行ってきました。

工場の入り口の看板
工場の入り口の看板 創業当時から残っているものだそう

工場に入る前に

工場は「クリーンルーム」であったため、入る前に セミクリーンルーム で帽子をかぶり、靴に袋をかぶせました。

工場はいる前の注意事項を読むMedia ACのお二方
工場はいる前の注意事項を読む Media AC のお二方

さすが「食べられるタオル」を目指している工場 だけあって、チェックがしっかりしています。 なかよしライブラリーの商品も、このレベルを目指したいですね!

工場の建物

工場の内部は基本的に写真を載せることは出来ませんが、工場見学に来られるお客様の強い要望で 古い建物を残している そうです。

中はとてもきれい!

工場内は オーガニック コットン繊維 を扱っていることから、綿埃がどうしても出てしまいます。 これは、なかよしライブラリーも 木工品 を扱っているため、木の埃が出てしまうのですごく共感できます。

加工時に木の埃が出てしまう木工
なかよしライブラリーの作業風景

なかよしライブラリーりゅう

どのように工場を 綺麗に 保っているのですか?

と聞くと、その努力がよくわかる答えが返ってきました。

「職人、パートさん、事務員一同で掃除をします。 掃除をするのは、朝一番、10 時の休憩前、12 時の休憩前、3 時の休憩前、帰宅前の 5 回です。」

ぼくたちも もっと掃除を頑張らなければ…

なかよしライブラリーでは集塵機など、機械に頼って工場を綺麗にすることばかりを考えていましたが、目指しているところまで綺麗になることはありませんでした。

もっと自分の手で努力をする必要があったんですね。

食品衛生責任者

工場内の作業を説明しながら、ずっと案内をしていただいてた方が、実は食品衛生責任者だったのです!

案内をしていただいてた方
案内をしていただいてた方 の手。
手しか映っていませんでしたすみません…

タオル工場なのに食品衛生責任者? と思うかもしれませんが、IKEUCHI ORGANIC さんは “赤ちゃんが食べられるタオルを作る” ということを目指しています。 なので工場は「食品を作る工場」として登録しているのです。

その 徹底したコンセプト への追及っぷりには圧巻です。 なかよしライブラリーも、こんな会社になりたい!

見学ルート

今回見させていただいた場所を、簡単にまとめます。

STEP.1
整経機(せいけいき)の見学
最初に見たのはタオルになる前に1本1本の糸が整経(せいけい)されていく様子。この時の職人を「伸べ師」と呼ばれていました!
STEP.2
織機(しょっき)の見学
次は整経された糸が製織(せいしょく)で生地となるところを見せていただきました。オーガニックにこだわっているため糸の強度が低く、機械の速度はなるべく遅くしているとのことです!
STEP.3
解反(かいたん)の見学
織りたての生地ロールから生地だけを巻き出しながら、不具合がないかを職人さんが目視で検査する様子が見れました。
STEP.4
仕上・検品場の見学
製品についている糸くずや埃を丁寧に落とし、梱包していました。全員がマスクと手袋を着用していて、「食品を扱っている」という意識の高さを感じました!

今回はなかよしライブラリーとして、IKEUCHI ORGANIC さんとの交流(木のおもちゃ と 今治タオルのメーカーとしての交流)もメインであったので見学した場所はこれだけでしたが、IKEUCHI ORGANIC さんが企画しているファンイベント「今治オープンハウス」では、もっとたくさんの工程を見れるようです。

参考 今治オープンハウス2017 レポート今治タオルのIKEUCHI ORAGNIC公式ブログ

今回の交流で 今治タオル にかなり興味をもったので、いつか参加してみたいです。

工場見学後に

工場見学後に、商品の売り方 や 実店舗 を出していった 過去の経験 など、たくさんの販売に関する助言を頂きました。

池内オーガニック社、メディアAC社、なかよしライブラリーの3社集合写真
集合写真

いずれ、コラボ商品も考えていきたいものです。IKEUCHI ORGANIC さんの 実店舗 に なかよしライブラリーの商品 が並ぶ日も来るかもしれません!

どうぞお楽しみにー!

りゅうでした。

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