北陸工場見学

1泊2日で福井県に工場見学へ行ってきました。目的地はマエダ木工さん。代表の前田さんが10年前に立ち上げた会社です。保育園の木製ロッカーや、建築士さんの案件をメインにしている、言わば同業者なのですが、どうぞ惜しみなく工場見学を!!というウェルカム状態で受け入れていただきました。それにしても、11月とは思えない気候で半袖で過ごせます。北陸=寒いの感覚でダウン持ってきましたが、暑い。。

マエダ木工さんは大きな製材所の敷地内に工房があるため、隣から材料が届き、またリサイクルも隣に渡すだけという好立地。羨ましいです。なかよしは端材捨てに、毎週車で行ったり来たりしていますから。

天井高い工場

その製材所さんの一角が工房になっています。天井高くて、いいな~*そんで奥には事務所棟が建っています。スケルトン仕様!カッコいいい。「事務所の様子が見えた方が、会社も一体感が出る。とのこと。

工場見学は久しぶりです。数年前までは売る方の目線でいろんな全国の工場を回っていたので、機械や作り方、規模感等そんなところに目はいきませんでしたが、今の僕は見るところが変わったんだな~と自分でも実感するくらい。

材料の置き場は?輸送コストは?この機械のメーカーは、継ぎ手の方法は?とか、完全に製造業目線。会社の規模感が似ている工房の方が自分の工場と置き換えて考えられるので、今のマエダ木工さんはとても参考になります。

NCルーターの横にトリマーの台があるのも納得。そして、台の高さや、キャスターが付いている等、便利に試行錯誤しているのが良く分かります。

でもってぜひうちにも取り入れたいなと思ったのが、sketchappという3DCADを使って、室内提案から家具図面、それから見積もりまで落とし込めるというめちゃ良さそうなソフト。これを見たら、レンタルの空間提案や保育園の新園舎の提案とか、すごくスムーズに進みそう。

代表の前田さんもドイツに家具留学して戻ってからマエダ木工を立ちあげたそうで、道具はドイツ製が多い。家具の組み方も工夫を凝らしていて、NC工作機で組み立て前の工程はほぼ完了しているから驚き。

引出しの蟻組み

見学していると、その会社が歩んできた道のりや積み上げてきた努力が現場に現れているからこそ、見ごたえがあります。マエダ木工さんではノミやカンナなどの手道具は当然使える。その上でいかに少人数で納品までをいかにスムーズにできるかと考えられています。さっき紹介した3DのCAD等使うだけでなく、保育園のロッカーなども全て規格化し、製作側サイドが本当に作りやすい。心から関心する。

自分の会社に置き換えた時、お待たせしているお客様には少しでも早くお届けしてあげたい。でも品質を落とさずに、合理化ばかりに走ると、そこに「なぜこの仕事をやるのか」「誰に対して作っているか」などお客様に向き合えない仕事にもなってくる危険性がある。そこに、しっかりとした会社の方向性やビジョンがないと、気持ちの入らないモノづくりになる。

なかよしライブラリーとしてこれまで35年間大切にしてきた、子どもたちが安心して使える品質の材料を使い、手仕事で細部まで研磨するような、手仕事の部分はは絶対に省けない。

ただ、製作する過程に至るまでの社内のオペレーションや、図面作成に投資をすることで、製造に入る前の工程は合理的かつシンプルにできそう。それによりパーツの発注ミスなどが防げる

手間暇をかけて、モノづくりの気持ちを乗せるところ、合理化するところ。僕もしっかりこれからの進むべき方向性を示さないと。

帰りの車でこれからを創造して帰ってきました**

福井と言えば、越前ガニ!!写真から足もはみ出るこのサイズ。今年初カニいただいてきました。いやはや、日本海の海の幸は太平洋に負けず劣らず美味しい。

カニの殻を破るのに必死で、ほぼ無言でほじくってました。では~