組子職人を訪ねて

あるカーディーラーさんの新店舗のキッズルームのデザイン案を練るために、高知県春野町の組子職人 岩本さんの工房を訪ねました*僕と同世代の若手の岩本さん。同じ高知県木材協会の会員でも知った中ではあったのですが、じっくりと仕事の話をするのはこれが初めて。

土佐組子

早速作品をいくつか見せていただきました(^^♪

この細かい模様。。昔の様に手作業ではなく、NC(プログラムで動く工作機械)で加工をしているのかなと思いきや、なんと、鉋(カンナ)を使って一つづず手作りしているそうです。

手作業で組んでいく。

見て下さい!この細かな作業。扉などの大きさになると幅が80㎝高さが180㎝になるものもあるので、こうした作業を繰り返して繰り返して、一つの作品が出来上がります*気が遠くなりそう。。。

この曲線も一つずつカンナで削って丸みを出しているそうです。

他のデザインもいろいろと見せていただきましたが、材種を変えたり、模様も

いろいろです。もう何がどう組まれているのか分からない。すごいなぁ。。とただただ関心。

ワインケース

そう開くか~ッ!!

岩本さんがデザインから製作を手掛けているプロダクト品は、扉や箱といった建築や日常使いものから、こうした高級な飲み物を守る、箱も手掛けています。ちなみに中身のお酒はうん十万のお酒を入れるそうです。開け方もパズルみたいに空いていきます。

さて、どんなコラボができるか。

今回のお仕事相談は、そのカーディーラーさんに高知県材を使って、デザインが斬新で目を惹き、そして子どもたちが楽しく遊べるキッズルームです。これまで岩本さんが様々な大学や、建築士と一緒にコラボして来た作品から、リデザインを生み出し、なかよしライブラリーとのコラボを何とか実現していきたいと思います(^^♪

なかよしライブラリーの子ども向けの製品づくりのノウハウと組子職人の技術で、新しい木製品をこれから作っていきたいですね。

岩本さんの組子工房【土佐組子】のHPはこちら→【土佐組子】

建具から、建築 家具 組子に

岩本さんのご実家は代々、組子を手掛けたり、建具屋さんとして、現在も活動中。規模も高知県で3番目に大きく、たくさんの職人さんが働いています。この建具工場の一角を使って、土佐組子が生み出されています*

岩本木工所

この建具屋さんの雰囲気。なかよしライブラリーの始まりも祖父の建具の仕事が無かったら生まれていなかったかもしれません。

いまはもう工務店となっていますが、この雰囲気とっても懐かしい。建具から、建築、そしておもちゃや家具、キッズルーム。時代と共にいろんなものに姿を変えていきますが、【国産材を使って良いものを創造する】というのは今も昔もしっかり受け継いでいきたいと思います。

僕たちもこの歴史を絶やさないようしっかり守り、発展させていくように高知県の木材関係の若手として僕も頑張ります(*‘∀‘)岩本さん今日はありがとうございます*