なかよしライブラリー 公式ブログ 
木の出どころからお客様に伝えたい！そして丸太から買って初めて木材加工の本質が分かってそれをお客さんに伝えられる。そうなればいいなぁと常に思っております。そして先日初めて丸太から買うということを、自身で体験してきた。
目次
丸太から材料を買うということ。
土場にはたくさんの丸太が並びます。高知県の東部の森林組合から伐採されたばかりの丸太がゴロゴロ。ヒノキや杉、そして広葉樹もちらほら。
丸太の直径が30cm～45cm、樹齢が約50年～の丸太ばかりです。枝打ちをされていて節の少ないものが多く並んでいます。
見に行って思ったのは、まずどの丸太を買えばいいのか分からない。丸太は板にして初めて使えるので、中身が見えないままでは、どの木に節があるのか、パット見た目では分かりません。
なので、できるだけ節のない（枝を落とした跡がない）丸太を競りの前にチェックを入れていきます。
たとえば、年輪を見るのも見極めの一つだそう。上の写真のような丸太だと、年輪が細かく（目が詰まっているという）奇麗な柾目のいい板が取れそう！と予測ができます。
いよいよ競り市の開催です。値決めする人が、丸太の上に乗って「1万5千円、1万7千円、2万円 誰もおらんかね～」と言いながら、買い手はそれに手を挙げて買っていきます。競りなので一番高値を付けた人が購入の権利を得るシンプルなもの。
この日は記念市ということもあって、地元のTV局も駆けつけていました。ちなみにここで売り手が言う、金額は丸太1本の金額ではなく、立米いくら。という単価になります。
ベテランの買い付けの方々は慣れているので、素早く暗算ができるのでしょうが、僕は、まず計算についていけず。。。なかなか買えない。計算しているうちに終わってしまう。。
ちなみに直径40cm×長さ4メートルの丸太の場合、0.4（直径）×0.4（直径）×4（長さ）＝0.64立米（㎥）となります。丸太の値段が3万円なら、30,000円×0.64㎥＝19,200円ということになります＊＊
とはいえ、せっかく市場に来たからには良い材料を安い価格で買うのが仕入れ担当の仕事です。よく吟味して「これだ！！」という丸太を何本か選びました。
とはいえ、あんまり吟味しても、結局僕は素人なのでよく分からない。ならば！直径が広くて、一枚板で箱ものの家具を作れるぐらいの材料が取れる丸太を買おう！
この丸太直径40センチでしかも年輪も細かい！！きっと良い無節の部分が大きく取れそう！
僕が初の競りで買うのは安くていい材料ではなく、高くて良い材料を買うことにしました。（これなら懐を気にしなければ誰でもできる）
この丸太は絶対いいはず！と思えたこの1本。価格がいくらになっても競り勝って絶対買おう！と心に決めたのが。。。
これ！！高知県知事賞！と札が貼られていました。これなら間違いないから！ということで恐らく今回の市場で一番いいヒノキだと思います。
金額がいくらになっても、競り勝つと決めて、最終望みましたが、なんと最高値の㎥十数万円！！！他の丸太はだいたい㎥高くても3万円～5万円。なんと3倍以上の値段が付きました。
もちろんここまで来たからには。。。と思い半分意地。。素人の買い方だったけど、なかよしライブラリーの強みはここからです。
せっかくいい材料を買ったんで、お客様にもこの丸太が家具になるところまで、しっかりとお伝えした上で、最終的にはネットで【高知県知事賞作った家具】を販売したいと思います(^^♪
競り市にはほかにもいろんな丸太が売っています。なかよしの製材担当のケンタローさんの後ろにある杉の丸太は、樹齢不明。。直径2メートル越えの大木です。
原木市はこういう普段の生活ではなかなかお目にかかれないような大木にも出会る貴重な機会。これを購入された方は、何に使うんでしょう？？使い道がオブジェ？くらいしか思いつきませんがｗｗｗ
さて、この日は丸太を約70万円分購入してきました。次は丸太を板にしてもらいます。
市場の隣にある、製材所さんで、厚さ25㎜、と32㎜の板にスライスしていきます。この時に初めて節の多い少ないが分かり、「買ってよかった～」となるのですが。。。。さあ、高知県知事賞の丸太は。。。
台車に乗せられて。。行ってらっしゃい～
うお～！！！！きれい！！だけど写真移りが悪い！！ｗｗｗｗ
中央部はこんな感じです。節がほとんどない！！さすが知事賞。さすが立米10万円越え。。。と褒めるしかないww
いや～果てなしなく無節だ。4メートル分全部無節です＊＊この材料を今から乾燥にかけていきます。出来上がりまでしっかりと見届けて、最後の最後に家具になりますので、その時はみなさん！！大大特価価格【高知県知事賞】の丸太で作った【僕と私の本棚】をネットで5台限定で販売致します。
出来上がりをお楽しみに！！以上現場から今日は材料調達でした。ではまた。
