~丘の上の保育園~ アプリコット保育園

納品日:令和元年5月

打合せ開始から約1年後。川崎市の住宅街にあるアプリコット保育園が完成しました。なかよしライブラリーとしては、0歳~5歳児までのロッカーをはじめ、テーブルや椅子などを担当。3階建ての眺めの良い保育園です。

HPからご依頼

設計を担当されている吉田明弘/ヨシダデザインワークショップ様から「保育園の家具・備品、プランの提案等含めて相談したい」と連絡をいただいたのは2018年6月のこと。そこから、開園までの間、メールでの連絡を主に取りながら、8月には現地で初顔合わせを行い、御施主さんと3社交えての打ち合わせをスタートさせました。

家具の移動を考えて。

メインとなる3歳~5歳の保育ルームは、中央にトイレが配置され、その周りを回遊するような空間が出来上がっています。異年齢児が一緒に活動するため、保育シーンによって家具(ロッカー)の配置が変更できるようなフレキシブルさを求められました。

背板の作りは特に大事

このような移動可能なロッカーの場合は、背面の見た目も気になります。背面はヒノキの一枚板で節が一つもない材を使用します。そうすること見た目を美しくしています。板の厚みは1cm。ベニヤや合板と違い、強度も持たせています。

すぐに定員いっぱいにならない

開園初年度の3歳児~5歳児のクラスは定員割れすることが多く、椅子や机などをどう揃えておくか、悩ましいものです。特に椅子は年齢によっても高さが異なります。

今回は開園後の入園される見通しもある程度たっていましたので、定員分全て椅子を揃え、テーブルは台形テーブルを選択。

台形テーブルのメリット

台形テーブルは2台で 8名が座れます。

また、組み合わせを変更することで、サークルにしたり、6角形の大きなテーブルにしたり、長方形の形になったり、または三角形にと、変化を楽しみながら使えます。また角テーブルとの大きな違いは、園児が座った時に対面にならず、斜め向かいに座るようになります。

この方向はお友達同士でも最も話しやすい座り方になります。いろんな意味で活用できるテーブルなのです。

ランチルームのプラン

家具デザイン:吉田明弘/ヨシダデザインワークショップ

建物の設計上、ランチルームのスペースが限られた中でのプランでした。

当初は正方形60cm×60cmのテーブルを組み合わせて使おう。という予定でしたが、園児が窮屈になってしまうため、断念。

家具デザイン:吉田明弘/ヨシダデザインワークショップ

そこで、食事の時間をずらして利用することに。ここでは子供たちにもより楽しく、使ってほしいということや、他園さんとは一味違うテーブルを作ろう!!ということで勾玉テーブルを採用。単体でも、2台を組み合わせても使えます。

また、月齢によって使いやすいテーブルの高さはまちまちです。テーブルの脚は6cmの嵩上げパーツを付属させ、子供たちに合わせて変更できるようにしています。

子供たちに優しい作りに

なかよしライブラリーの保育家具は角を丸く仕上げ、持ち手もツルツルに磨きます。そして背板や引出しの底板に至るまで全て木製、天然の国産材、ヒノキを使います。

経年変化で歴史を刻む

保育家具の主材料のヒノキは湿気に強く、その香りは子供たちに癒しや落ち着きの効果をもたらしてくれます。時間が経つと、あめ色に変化し、傷やへこみは味わいになり、徐々にレトロ感漂う、素敵な家具に変化していきます。これは合板やメラミン素材を使った家具には出せない、木ならではの特徴です。なかよしライブラリーではこの良さをたくさんの子供たちに体感していただきたいと考えています。

木は水にはとても強い

なかよしライブラリーの保育家具には天然の植物油を2回塗布しています。一度目は木部に浸透し、内部で硬化します。そして2回目塗りのオイルは表面に塗膜を作ります。この塗膜を作る仕上げで多少水にぬれた靴を入れても表面で水分を弾いてくれますので、内部に浸透するリスクを抑えてくれます。

また、使用しているヒノキは水に強く腐りにくいのが特徴です(ヒノキに含まれるタンニンの影響)そのため、多くの木造建築の基礎や柱に使われ、日本最古の木造建築物、法隆寺にも使用されています。

納期について。

繁忙期は10月~4月になります。この間のご注文ですと納品まで2か月を要します。それ以外の期間は約1か月を目途にご検討下さい。

おまけ

大人の遊び心もくすぐるアプリコット保育園。3階と2階の間に、ネット遊具**

これは大人も寛げます♪




変化いす

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月齢によるおもちゃの選び方、遊び方

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なかよしライブラリーは、お誕生から小学校へ上がるまでの子供たちを対象にした
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創業者は保育士でもあり、一貫して子供たちに
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それらを製品づくりに活かしています。