モンテッソーリの家具導入事例
園名 | 帝塚山国際幼稚舎様 |
納品年 | 2018年3月 |
対象/アイテム | モンテッソーリ家具一式 |
モンテッソーリ教育と家具
モンテッソーリ教育とは
モンテッソーリ教育とは幼児教育の専門家イタリア人のマリア・モンテッソーリが編み出した教育の体系のことです。この教育法は生理学や生態系に基づき、子どもに対するかかわり方や、環境づくりなど全てが生命の法則や自然のプログラムによって構成されているもの。子どもの興味のあることを重視し、親や幼児教員は子どもが分からないことを教える支援者という考え方。子どもたちの主体性を伸ばし、自立や、最後までやりきる力を幼少期に育む教育法。
時代の変化とともに
ITの発展に伴いスマホでゲームやTVも見れますし、冷蔵庫や洗濯機はボタン一つで動きます。どの町も都市化進み、町には小さな公園がある程度で、畑で昆虫を見たり、虫を捕まえたりする環境もお金を払わないと体験することができない現代。
子どもたちは身の回りの生活に興味津々
でも子どもたちの興味は凄まじい。日々の日常生活には、いろんなことが起こりますし、生まれて数年しか経っていない子どもたちには初体験もいっぱいです。電車の音、トラクターの動き、毎日コーヒーを入れる機械道の草花や昆虫などなど。。。その中で興味を示し“やってみたい!!”と思うようになります。
まずはやって見せ、やらせてみて、支援する。
子どもが興味を持ったらまずは、丁寧にゆっくりとやり方を教えてあげます。そしてやらせてみます。最初はできないことでも必ずできるようになりますので、できたことに認めてあげると子どもは達成感を感じます。
学びのタイミングは子どもたちが主体
ついつい、急いでいたら親が「やるほうが早いから」、「危ないから触らせない」「○○歳になるまではまだ早い」となりがちですが、子どもが興味を持ったらそれがタイミング。まさに自然のプログラムなのですね。
「やって見せ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば、人は動かじ」山本五十六の言葉と同じでもあるんですね。
子どもたちの幼少期に必要なこと。
モンテッソーリ教育では幼少期の子どもたちの体験に5感を使って体験することに非常に大きな意味があると言ってます。敏感期(3歳~6歳)といわれるこの時期は感性を磨く時期で、泥団子や砂場の土に触れ触感を確かめる、花や野菜の匂いを嗅ぐ、目で見てキレイだねとか、耳を澄ましてささやかな虫の羽の音を聞いたり、手料理の味を覚えるのもこの時期です。このようにして、自然や日常の中から感性を磨き、物事に集中することで探求心や新しいものの見つけ方を身に着けます。
園の中に環境を整える
モンテッソーリ教育を行っている園では子どもたちが主体的に興味を持つような仕掛けや、環境づくり、仕組みづくりを大切にしています。
棚はシンプルに教具を並べる
モンテッソーリ教育では、シンプルな棚に表示をし、物の場所を定めます。どこに何があるのか子どもたちが把握し、また戻す時も決まった場所に。そして、高さは子どもの目線より少し低めの目につく高さであることが重要です。
あるべき場所にあるものが・・・
大人でも日常生活であるべき場所にものがないとイライラ、そして探すという手間。子どもたちがお片付けが出来ないのは、片づける場所がそもそも決められない、決まっていないから「片づけなさい」と言われても難しい場合が多いです。この感情は乳児期でも幼少期でも同じで、あるべきところにきちんと物がないと、子どもたちは機嫌が悪くなります。モンテッソーリ教育での家具は、すべてに表示をしものの場所が特定できるようになっています。
納品を終えて
まず帝塚山国際幼稚舎さんを訪問すると、教具(おもちゃも含む)が整理整頓されていて、(しかもピシッと並ぶように)常にきれいに並んでいます。これは私たちの工場でもまさに見習わないといけないことだなと感じます。あるべきところにきちんと戻す。次の人のことを考える気持ちもこの時期に育つのでしょう。
30年ほど前、まだ幼かったころ、TVもない(正確にはあったがチャンネルが映らない)山の中に家族で暮らしていました。あるのは両親の仕事用の工房。あの頃、不便さは感じなかったけど今思えばよくあそこで子育てできたな。よく水も止まっていたし。。。でもその経験が生きる力を育んでくれたと思うと、幼児教育を学んでいた両親に感謝です。