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日本の木工職人が全力で造る子ども用の変化いす

変化いす
美しい変化いすができるまで

みなさんこんにちは。この度は変化いすのページをご覧いただき誠にありがとうございます。既に発売して30年以上を経過しました。類似品も多く世に出回りだして、より一層当社の変化いすの品質や、使い勝手の良さ等コメントをいただきます。本当にありがたいことです。私たちがこの乳幼児用の椅子に込めた想いや、製造ヒストリー等をこれからシリーズにわたってお伝えしていき、さらに多く子どもたちの発育、そして親御さんの育児の手助けとなることを願っています。

ツルツル気持ちのいい変化いす

変化いす最大の特徴は”軽くて丈夫な子ども椅子”です。まず軽いというのは、強度を保ちつつ、極限まで薄く仕上げた板にあります。これは使用しているひのきの強度によるものです。そして、丈夫さ。これは職人手作業により約1年をかけて丁寧に作られることで、実現しています。まさに一生使っていける子ども椅子(キッズチェア)なのです。

変化いすの製造編

変化いす ヒノキ
ツルツルに磨かれた変化いす

こちらでは製造の様子を皆様にレポートしていきたいと思います。こうして製造の様子や、板の乾燥の具合などをご紹介できるのは私たちが材料の仕入れから製造、組み立て、販売までを一貫して自社で行っているからに他なりません。生まれてまだ数年の子どもたちを対象にしている変化いす。作り手の見えるモノづくりは子どもたちに“安心”を提供できると考えています。

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ロボット君

ひのき(ヒノキ 檜)ってどんな木

変化いすに使用している材は高知県産ひのきです。では、そもそもひのきとはどんな木なのでしょうか?

ひのきは秋田県から九州全域に生息する、日本と海外の一部にしか生息しない樹木です。白く美しい木目、独特の芳香、まっすぐに伸びて狂いや反りの少ない材種で、家具や日本建築にも多く使われています。またその香りの良さから、アロマに使われたり、ヒノキオイルとして数多く販売されています。

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ロボット君

ひのきを使う一番の理由は何

数多くある材種の中でなかよしライブラリーでは、変化いすをはじめ、他の家具にもこのひのきを使用しています。実はひのきは伐採して製品になった後から長い年月をかけて徐々に強度が増していくと言われています。私たちの目指すモノ作りは世代を超えて使い続けられる、頑丈で壊れない商品を提供することです。お客様のもとに届いてからも強度が増していくことは、ひのきを家具に使う最大の理由になるのかもしれません。

高知県産のヒノキ 樹齢70年~を使用

このような特徴のあるヒノキを使って、私たちは変化いすを作っています。樹齢は70年程。日本に最も多く生息する樹種の一つであるヒノキは、大きなものになると、幹の径が150㎝を超えるものも出てきます。日本一の森林面積割合を誇る高知県では未開拓の山々が多く、雑木も含め、ヒノキや杉が多く生息しています。なかよしライブラリーではその中でも天然木を主に使用し、木目の詰まった樹齢の長い歴史ある材を選んで使用しています。

まずは乾燥

乾燥させるヒノキ
桟積みし乾燥の様子 なかよしライブラリー専用材

伐採された丸太を、板状にし乾燥の工程に入ります。そもそもなぜ乾燥するのかについてですが、木は山に生えている時、木の体積のほとんどは水分でできています。家具などの製品として使うには、水分比率を小さくしないと、腐ったり、反ったりする原因になります。具体的には水分量を15%ほどにします。

そして丸一年

ヒノキ
乾燥中のひのき

板と板の間に桟を敷いて、1年をかけてゆっくりと水分を抜いていきます。時間と手間はかかりますが、色艶のある製品を仕上げるには欠かせない工程です。今は人工乾燥といって、短時間で木の水分を抜く装置もありますが、最終的な製品の仕上がり具合は自然乾燥の方がオイルの輝き具合いが違うように感じます。

ようやく板の木取りが始まります。

ヒノキ
天然 ヒノキ

1年後に、木取りの工程に入ります。板の要所要所に入っている黒い節の部分をうまく省きながら、節のない部分だけを厳選して板にします。無節の部分をお互いに接着して幅広い板を作っていきます。

変化いす組み立て
変化いす組み立ての様子

組み立て

あらゆる木工機械を使用し、溝を掘る、穴を空ける、締め上げる等の工程を経てようやく形が出来上がります。シンプルな構造ですが、この道10年のベテラン職人が仕上げていきます。

削り

変化いす 作り方編
鉋を使って丁寧に削る

変化いすの、最大の特徴はその滑らかさと、皆さん口をそろえて、すべすべですね。とおっしゃってくれます。それはなかよしライブラリー独自の板の組み方にあるのですが、段差を作らず、1㎜ないほどの段差に関しては全て、仕上げの工程で鉋(かんな)掛けをして仕上げます。シュッ、シュッという木の薄皮が削れていく音と、その香りを感じるだけでも癒される瞬間が味わえます。

塗装

変化いす 塗装

植物油を2回塗って仕上げていきます。一度目塗り→乾燥→研磨→2回目塗り→乾燥→研磨の工程を3日間かけて行います。オイルや、塗り方は企業秘密ですが、ツルツルの仕上がりはこの時点で生まれます。石油系のウレタン塗装をせずに、植物油のみでこの艶が生まれるのは製作者の丁寧な手作業によるものです。

1年を費やし完成した変化いす

変化いす
変化いす

一つの変化いすが出来上がるのに、1年と数か月を要します。色艶や手触り、そして香り、重さ、強度、使う子供たちの使いやすさに徹底的にこだわって椅子が出来上がるのです。

左が新しい変化いす、右が15年前に製造した変化いす

発売開始から30年以上。シンプルな形はそのままで材料の変更、塗料の変更などを経て今の形になっています。これからもたくさんの子どもたちの自立をサポートできれば、作り手としてこれ以上ない幸せです。