先週、ご縁をいただいた徳島県の山城もくもくさんへ行っていきました。徳島県の杉を使って、山の植樹から伐採、間伐、そして製品の集成材になるまで一貫して行っている工場です。
ヒノキと杉の山からたくさんの原木を下しています。長さは4メートル。今日はその原木を山から下すところと、山を見せていただけるということで、僕も初体験。にしても寒いわ。。。山の上にある、山城もくもくさん。めちゃ寒い。
早速山へ
土場から近い場所に山があります。ここを登るの?っていうくらい右は土の壁、左は崖。10t車が通れる幅員はキープしているそうですが、めちゃくちゃ怖い。。
社長が運転する四駆に揺られながら山道を登ること約20分。。軽いアトラクション体験だわ。所々土がぬかるんでいるところがあって、「ここで止まるとタイヤがハマるから、止まっちゃダメなんだよ~」と涼しい顔をしながら、道の大きな石に車体を擦りながら、ゴツンゴツン。。。って。たくましすぎる。
この時点でこの仕事の大変さがかなり分かる。しかもこの道、全部自社で一から作ってるからそれもすごい*
搬出現場に到着!まだ雪が残ってます。この辺りはきれいに間伐されているところなようで、山の中にいてもしっかりと太陽の光が入ってきています。
ちなみにこちらが、手が入れられていない植林しっぱなしの一帯。日が入らず、木と木の間も狭いので、大きな木が育っていません。また枝打ちという枝を落とす作業も出来ていないので、下の方に枝が付いたままになっています。
こうした木を切ると節だれけで使い道がなく、燃料などになるそうです。
一方。。。
このエリアは枝打ち・間伐などを行い、しっかりと手が加えられているところ。太陽の光が入って木も気持ちよく育っています。こうすることで、節の少ない直径が30㎝~50㎝程の大きな木が育っていくそうですよ。そうした材料は家の柱に使ったり、家具になったりとしっかり人の生活の一部になっていくそうです。
ちなみに杉は勝手に枝が落ちる(実際は台風などで落ちるのだが)のに対して、ヒノキは固いので枝打ちしてあげないと、節だらけになってしまうようです。
そこで思い出してほしいのが、なかよしライブラリーの家具の主材料はヒノキということ。ヒノキはしっかりと管理した山から伐採したモノでないと、節だらけになって家具には使えません。無節の貴重さがとても良く分かりますし、無節部分が多く取れる木が育つって言うのは、山の管理をしっかりしてくれている誰かのお陰なんだな。と思います。
山に道を作り、管理をし、植樹や伐採。丸太を打っても山の管理料の方が高くつくから林業が盛り上がらない。と言われていますが、こうして現場を見ると、この仕事は誰かがやらないと国産材が出回らないし、山の管理も行き届かず、災害にも繋がってしまいます。だから本当に尊い仕事。
加工を専門にしているなかよしライブラリーも、こうした原木が育つところからお客様に見てもらえるように。と思っています。さてどうやってそれを実現しようかしら。これからを期待していてください。
初めての山道はなかなかスリルがあったけど、働いている人はかっこよかったな。以上ご報告でした。ではまた。