
少しずつ秋の気配が感じられるようになり、お出かけしやすくなってきましたね。
先日、絵本作家・市原淳さんのアトリエにお邪魔しました。
こだわりの空間で、制作過程や裏話などをうかがう貴重な時間に。
さらに、シリーズ累計110万部を突破した『もいもい』の顔はめパネルも発見!
こういうのは、全力で楽しむタイプです(笑)。


現在、市原さんの最新作『かけています』の原画展が、都内で開催されています。
芸術の秋。親子で絵本の原画に触れながら、特別な時間を過ごしてみませんか?
会期:9月30日(火)まで
(最終日13:00~在廊予定)
会場:「ブックハウスカフェ」
東京都千代田区神田神保町2-5 北沢ビル1F
「風を感じる絵本」おすすめ3選

9月は、風が元気な季節。
木をざわざわ揺らす力強い風だったり、ふんわりと頬をなでる優しい風だったり、風の表情もさまざまです。
今回は、そんな風の世界を楽しめる絵本をご紹介します。

『かぜビューン』
作: tupera tupera
出版社: Gakken
風が「ビューン」と吹きぬけるたびに思わず笑ってしまう、しかけ絵本。
めくりのしかけを開くと、ライオンのたてがみやリーゼントのお兄さんの髪型が、とんでもないことに!正義のヒーローだって、風の前ではちょっぴり無防備(笑)
tupera tuperaさんが「ビューン」と言いながら、めくりの部分を手でバサバサ動かしていたのを見て、私も真似しています。
繰り返しのリズムが心地良い、赤ちゃんから大人まで楽しめる1冊です。

『かぜ びゅんびゅん』
作・絵: 新井洋行
出版社: 童心社
風って、目には見えないけれど、いろいろな表情がありますよね。
絵本の中では、風の動きが、「ぱたぱた」「さー」「びゅるるーん」「ぶおおー」といったオノマトペで表現されていて、赤ちゃんも一緒に楽しめます。
さらに、風さんの表情を見ると、何とも気持ち良さそう。絵本を通して、見えないはずの風が身近に感じられる1冊です。
読み終えた後は、秋空の下、「今の風は さー かな」「 ぱたぱた みたいだね」と親子で話しながらお散歩するのも素敵ですね。

『ふうしてあそぼ』
作: はるの まい
出版社: エンブックス
親子のやりとりが自然と生まれる、体験型の絵本。
「せーの!」の掛け声に合わせて「ふうーっ」と息を吹きかけると、風船がふくらんだり、ラッパが「ぷっぷっぷー!」と鳴ったり 。子どもが、まるで自分で魔法をかけたような気持ちになります。
幅広い年齢の子どもたちが一斉に「ふぅ~」と風を送る姿がかわいくて、おはなし会でもつい手に取りたくなるお気に入りの1冊です。
親子で感じる絵本の風

台風シーズンの風は少しドキドキしますが、絵本の中の風は、楽しくて優しい風。
現実の世界では目に見えない風が自由に動きまわり、子どもの想像力をぐんと広げてくれます。
最後になりましたが、台風の影響を受けた皆さまへ、心よりお見舞い申し上げます。一日も早く、ほっと安心できる日々が戻りますように。