
人でもモノでも、第一印象って大切ですよね。
赤ちゃんにとって、まだ絵本は、おもちゃのような存在。「触ってみたい」「かじって確かめたい」という気持ちが自然に湧いてきます。
読んでもらう時間も嬉しいけれど、自分の手で触って遊ぶことも大切な経験。でも、まだ扱い方が分からず、つい乱暴になってしまうことも ...。
そんな時期の心強い味方が、「ボードブック絵本」です。
ボードブックとは?
ボードブックとは、全ページが厚紙でできた本のこと。丈夫なので、まだ指先が器用に動かせない赤ちゃんが、少し乱暴にめくっても破れにくく、安心して楽しめます。
赤ちゃんは、気になるものを五感で調査!ページを舐めたり噛んだりしても、よれにくく、舐めても安全な塗料が使われているのも嬉しいポイントです。
とはいっても、こうした行動を目の当りにすると、「やぶらないで」「食べないで~」と思う気持ちも...(図書館で借りた絵本なら、なおさらですよね)
でも、行動を禁止する言葉を掛けてしまうと、絵本に興味を持っていた心が、パッと離れてしまうかもしれません。
その点、ボードブックは、赤ちゃんの思いを受け止めてくれる心強い味方。
見て、触れて、口に入れて...五感をフル活用しながら、思い切り絵本を楽しめます。
おすすめ”ボードブック絵本”3選
一言で「ボードブック絵本」といっても、内容はもちろん、大きさや形もいろいろ。
今回は、ファーストブックとしておすすめの3冊をご紹介します。

『 じゃあじゃあびりびり』
作・絵:まついのりこ
出版社:偕成社
40年以上、たくさんの赤ちゃんに愛され続けてきたロングセラー絵本!
まだ視力が弱い赤ちゃんでも見やすい、はっきりとした色のコントラスト。「じゃあじゃあ(水)」「びりびり(紙)」など、身近なものを表すオノマトペも楽しく、ページをめくるたびに赤ちゃんがにこにこ笑顔になる1冊です。
はじめのページには「このえほんは 〇〇ちゃんの えほんです」と書かれていて、読むたびに自分の名前を呼んでもらえる特別感も嬉しいポイント。

『 きゅうきゅうブーブー』
作:tupera tupera
出版社:岩崎書店
赤ちゃんの手にもすっぽり収まる、コロンッとしたキューブ型が可愛い絵本。
ページをめくると、「ブー」とこぶたが登場!数をかぞえるたびに増える表情の違うこぶたの愛らしさと、「ブー」という鳴き声に、ママも思わず笑顔になってしまいます。
ページを閉じても、まだ「ブー」の余韻が残るかも ブー...♪

『 ゆびさしちゃん』
作:ザ・キャビンカンパニー
出版社:小学館
初めての指差し絵本にぴったりの1冊。
登場するのは、黒くてころんとした形の ”ゆびさしちゃん” 。黒色は、赤ちゃんが認識しやすい色の1つで、見つけやすいんです。
赤ちゃんが「あっ!」と指を差したら、ママも「あったね」と返してみて。指差しのやりとりを通して、「伝えたい」という気持ちが育ち、親子のコミュニケーションもぐんと深まります。
ボードブックで縮まる 絵本との距離
赤ちゃんは、触ったり、めくったり、舐めたりしながら、少しずつ絵本との距離を縮めていきます。そんな赤ちゃんの好奇心をそっと受け止めてくれるのが、丈夫で安心なボードブック。自分でめくる楽しさが、やがて、絵本を好きになるきっかけへと繋がっていきます。
お気に入りのファースト絵本に出会えますように。
1件のコメント
自分(子ども)が持っている本が登場すると嬉しいですね。
このタイプの本がボードブックと呼ばれることを初めて知りました。
紹介されている本もどれも読んでみたいです!