
高知工場ありがとう
今週はいよいよ高知工場の引渡しの週です。約10年間お世話になった高知工場。メンバーが綺麗に片付けてくれて、引き渡す準備が整いました。

印刷工場から木工所へ
ここへ引っ越してきたのは2016年。印刷工場だった跡地が丸っと空いている状態でした。工場移転を余儀なくされていた時だったので、銀行口座に数百万円しか入っていなかったけど、そのお金を使って、競売に挑んだのを思い出します。(会社の全財産が数百万円で全部使おうと思っていた。。色々未熟だったなww)

結果購入することはできずに賃貸することに。その時に今のこの状況(三豊市に工場を移転すること)を想像もしていませんでした。「自社物件にならなかった。。。自由に改装ができない」と後ろ向きな気持ちだったけど、今回の大きな工場移転ができたのも、賃貸だったことが大きい。
その時々の判断はこうして後になって、間違っていなかった!と思えることがほとんど。大事なのはその時に全力で考え、後悔しない選択をすることだな。とつくづく感じます。

2025年8月、なかよしライブラリーは高知工場を閉鎖し三豊工場へ統合。この決断も半年の助走期間を経て実行に移したけど、「これでよかったのか?」という自分への問いは常にもち続けています。
きっと数年後にはあの時の決断は正しかった!と思えるように、自分たちで判断を正解に導いて行くしかないんだと思う。

ないものは作ろう精神で!
父からないものは作りなさい。と言われて育てられました。使えるお金が十分ではなかったから、高知工場の立ち上げは全てが自作でした。床の掃除は掃除道具一式を借りてきて磨き、廃材は撤去し、キッチンを作り、壁を壊しと。とても満足いく仕上がりではなかったけど、10年くらいならそれでも十分に工場として機能してきました。
なかよしライブラリーのvalue(行動指針)には”大きな投資やコストを割いて行うものづくりではなく、創意工夫から生まれる製品づくりを目指します”と明記しています。
思えば高知工場を借りた時からその精神で、環境を整備してきたことを思い出します。この精神はこれから会社が成長しても忘れずに行動のレベルにまで浸透していきたい。

人生も、会社も年数を重ねていくと、人の出入りがあり歴史や文化も薄くなりがちです。しっかりと継承していかないといつかは消えてなくなり忘れ去られてしまうと思います。明文化し次世代に繋ぐことで、この工場移転という出来事も会社の歴史にしっかりと刻まれるんだと思います。

高知工場を一緒に作ってくれたメンバー本当にありがとうございます。この高知工場を一緒に育てあげたことが会社の成長につながりました。納期が間に合わず、明け方まで残業で頑張ってくれたこと、家族の時間を犠牲にして仕事に邁進してくれたこと、意見が合わずに衝突も多かったけど、一人一人の個性が輝く素晴らしい仲間と出会えたことは、僕の誇りです。苦楽を共にしてこれたこと本当に感謝しています!!
さあ!次は新しいステージへ!ではまた!!