園名 | 西山井ノ内保育園 |
納品日 | 2017年8月 |
対象/アイテム | 1歳~5歳 着替えロッカー テーブル類 |
保育園の家具 【の導入きっかけ】
京都府長岡京市で、CRT(木材を積層した新構造体)を使って保育園を作られた西山井ノ内保育園様。 京都府の杉材を使い、保育園の中は木の香り溢れる空間になっています。園舎建築の際に神戸店で現物を見ながら打ち合わせを行い収納ロッカーのオーダーやオリジナル時計を製作させていただきました。
移動可能な収納ロッカー
まず、条件として上がったのは女性の保育士さんだけでも移動が簡単にでき、普段は固定して動かないように使用したい。ということ。ロッカーに付属させるキャスター選びは、耐久性、それと移動時に音を吸収してくれるものを、選びました。いまではなかよしライブラリーの収納ロッカーやおもちゃ棚の定番となっています。
奥行が広めのロッカーを希望
木製収納ロッカーの奥行を広くとり、着替えを余裕を持って収納できることをご希望でしたので、奥行きは45cm、キャスター付きのロッカーはこれで安定します。1列に対して2名用の収納ができる形にし、引出しを中心に固めました。開口部分には園指定の収納箱が入ります。
木製の時計
こだわられたのは、園児みんなが集まるランチルームの時計。全て木で製作し、数字の代わりに動物を入れました。「まだ時計が読めない子どもたちには、ブタさんになったらご飯だよ」というよう絵の方が馴染みやすいと思います」と主任の先生。ちなみに9時はくじら。歌でも覚えやすいですね。
各ルームの木製プレート
西山井ノ内保育園さんは年齢ごとに部屋を区切っていません。異年齢児が一緒に保育をすることでコミュニケーション能力が高まります。
大まかな区分けは柱に取りつけたお部屋プレート。どれもオリジナルの可愛いものばかり。
木に着色をしませんので、10種類ほどの材種を使って自然に仕上げています。経年変化で色が変わってくるのが楽しみです。
保育環境に木を使う良さ
西山井ノ内保育園さんの園舎は京都の杉を使い、構造体はCRTで出来ています。そこになかよしライブラリーのひのきのテーブル 、チェア 、ロッカー等。全て国産材を使った園舎です。エントランスを入ると、まず木製の大きな2階に上がる階段。体中に木を感じることができます。ヒノキや杉は外国材に比べて柔らかく、園児が裸足で長時間歩いても負担が少ないことが特徴です。また、高温多湿の日本の気候に最も適した材ですので、室内が乾燥すれば水分を放散し、湿気が多いと水分を吸って膨らみます。
これこそ、自然のままの状態で木が木材になったあとも生きている証拠です。さらに良いところは、ウレタン塗装などの有機溶剤で塗装をしていないところ。木は表面に塗装というコーティングをしてしまうと、呼吸できなくなり、本来の機能を発揮できません。西山井ノ内保育園さんはそういう意味でも、まさに木を自然のまま取り入れた空間を作り上げています。