オーダー家具で保育室を仕切る
園名 | 品川区 保育所 |
納品日 | 令和2年3月 |
対象/アイテム | 0歳~5歳/収納ロッカー・玩具棚・ままごとキッチン他 |
2020年3月東京都品川区にある保育園の大規模改修工事が完了しました。それに伴い0歳~5歳まで各保育室等で使用する収納ロッカーや玩具棚などの木製家具を納品させていただきました。
間仕切りロッカー
0歳児室に入ってすぐのところにロッカーや収納棚を横一列並べ、お部屋を仕切る【ロッカー兼パーテーション】として配置しています。
保育園や幼稚園等の保育施設では今や「家具でお部屋を仕切る」ことは主流の考えとなっていると言えます。
1⃣ 園児を保護者に受け渡す際のカウンターとして
家具の高さは90㎝ほど。女性の先生が立って書き物をするのにはちょうどいい高さで体に負担がかからないよう配慮しています。また、入り口付近を家具で仕切ることで、保護者が保育スペースに立ち入らずスムーズに受け渡すことが出来ます。
2⃣ 両面から荷物を取り出せる
両面扉になっていることで、表面は保護者、裏面は先生がというように、共有してお使いいただけます。片面だけだと、都度扉を通って荷物の出し入れするという手間かかります。日常忙しい保育者の目線に合わせた工夫です。
3⃣ 子どもが開けにくい鍵
小さい子どもが開けにくい且つ大人であれば簡単に開けられる鍵です。一見シンプルな鍵ですが、強く押して回さないと開錠できません。小さな子どもたちにとっては2段階同時にすることは大人が思っている以上に難しい仕組みです。
また一方の収納棚でもあえて扉表面に取手はなく扉底面に取手の掘り込みを施すなどし、開けにくくしています。
4⃣ 収納棚の背面に扉を引き込む
扉の仕様は家具の背面に引き込む引き戸仕様。他社メーカーでも似ている形があり、尚且つ木でできたらもっと良いんじゃないかという発想からなかよしライブラリーでも製作しました。こちらの鍵はかんぬき式ですが、保育スペースとは反対につけています。
白いツマミが鍵の部分 収納棚の背面に扉
0歳~1歳までの保育室には「変化いす」と「角テーブル」をおすすめします。
ヒノキのテーブルやイスは軽量テーブル等に使用されるメラミン化粧合板と違い、天然木本来が生み出す香りや手触りなどを日常保育生活の中で特に感じることが出来ます。 生きている木だからこそ感じられる感覚を0歳から味わって頂きたいです。
1歳児室は背の低い棚で緩やかなコーナづくりをしています。お部屋をほんの少し区切ってあげるだけで秘密基地のような感覚で落ち着いた空間で遊ぶことが出来ます。 またなかよしライブラリーの特長は家具のクッション材が必要ないほど角を丸く仕上げ、園児の安全に気をつけて一つ一つ手作業で製造しています。
おままごとのブームは1歳半ごろから始まります。特に保育園では男女問わずおままごとは人気の遊びのひとつですね。
今回は子どもがゆったり2人隣同士立たって遊べる様、少し大きいものをお作りしました。 また着色を一切せず木の色味でコンロやツマミのいろの濃淡を表現し、あえて装飾品を多くつけないことで見立て遊びをし、子どもたちの想像でストーリーが広がっていきます。
鏡つきの衣類掛け
今回納品させていただいた家具のほとんどが既製品ではなくオーダーでお作りしました。長く使うものだからこそこだわりたい、工夫1つで保育の負担も軽減されます。
今、保育園で使っている家具やおもちゃはプラスチック製のもので溢れかえっています。決してプラスチック製のものが悪いということではなく素材や安全性をきちんとチェックすることで安心して遊ぶことが出来ます。
一方で子どもに与えたくないプラスチック素材【ポリ塩化ビニル】や【ポリカーボネート】、【ABS樹脂】など多く含んでいる製品もあります。
これらは日常生活で無くすということは不可能です。その中で少しでも生活の中で木製品を取り入れることで、感覚の発達を促し、有害な化学物質のリスクを軽減につながると考えています。
100%自然素材から生まれた木製品だからこそ自信を持って子どもたちに使って頂けると思います。