ふくろうの森保育園
園名 | 社会福祉法人おひさま会 ふくろうの森保育園 |
納品年 | 2018年3月 |
対象/アイテム | 0歳~学童 椅子、テーブル、ロッカー、パーテーション、造作家具他 |
導入きっかけ
埼玉県鴻巣市にあるコンタクトレンズを製造する株式会社SEEDその企業主導型保育園として ふくろうの森保育園が新築しました。海外生産ではなく、全てのコンタクトレンズを国内工場で製造する同社。そして、保育園の運営委託を担っているのは長崎県のおひさま会。海外製ではなく、日本製のものづくりにこだわっているという点で室内の保育家具は全て当社に製作依頼をいただきました。
保育家具製造工場を見学
made inJapanにこだわるモノづくり。ではなかよしライブラリーはどんなモノづくりをしているのか。「作っているところをみてみたい」と言われ、高知の家具工場に見学に来られました。オートメーション化された工場をイメージされていたようですが、中身は完全手作りの工房。モノづくりの原点を見ていただき、全てオリジナルで作ることを決められました。
異年齢児保育
ふくろうの森保育園は3歳児~5歳児が一つのフロアで一緒に学び遊びます。下の子どもたちは年長さんのやっていることを見て真似をしながら学び、上の子は下のこのお世話をして学びます。
子どもたちの保育に役立つ家具の存在
保育家具は子どもたちの学びをサポートするような家具であるべき。という先生の考え方から部屋を緩やかに仕切れること、移動が楽にできること、家具の背面も遊びの延長として使用できること。このような条件のもと、オリジナルの収納ロッカーを製作。
台形テーブルを活用
ランチルームや、保育室には台形テーブルを採用。様々な形に姿を変えられることとそれによって、子どもたち同士が向かい合わせに座ることが少なく、良いコミュニケーションがとれる形だからです。
子どもの好奇心をくすぐる作り
ランチルームは、子どもたちが好きな時間に(自分が食べたい時間に)自発的に配膳を行い、食事ができるというユニークなもの。また、調理室のガラス張りも中の様子が見れることで、好奇心をくすぐります。国産ひのきの台形テーブルには積上げ椅子を合わせ、3歳~5歳までが好きな椅子に座り食事を楽しめます。
楽しめる図書コーナーと絵本ルーム
玄関の横には誰でも使えるカフェコーナーが併設、そしてその後ろにはみんなが使える図書コーナーがあります。月替わりで入れ替わる絵本を飾るようにして並べ、誰もがそこで自由に絵本を読んでOKな状態に。なかよしライブラリーでは、その部分のカフェカウンターのヒノキの天板、さらに、勾玉の形をしたテーブル(四万十ヒノキを使用)を製作させていただきました。新しい試みでしたが、周りとも調和し雰囲気よく作ることができています。
オリジナル製作の良し悪し
ふくろうの森保育園が完成し、1年が経過した時、あらためてメンテナンスに伺いました。オリジナル家具というのは、今までの使用実績がなところからスタートしますので、使用してみて初めて気が付くことが多数あります。
例えば、引出しはもう少し浅い方が良いとか、パーテーションの着脱が難しいとか、子どもたちが載って遊んでしまうので、、、等、反対に「やはり手触りがツルツルで子どもたちが喜んで使う」とか「見学者や保護者の方からは木の香りや室内の雰囲気が明るくて楽しそう」等良い意見もたくさんいただきます。
定期メンテナンス
こうして、実際に使っていただいた意見を元に、私たちは商品の仕様をすぐに見直し、次期納品時にはバージョンアップした状態でお届けしています。保育園側と一緒に製品を良くする、製品を新たに生み出していく、ここに保育家具を一緒に作り上げていく面白さや学びがあると思います。関東に立ち寄る際は定期的にメンテナンスや様子を見にお邪魔しています。ふくろうの森保育園の皆様、これからもどうぞよろしくお願いします。