Vol.2 赤ちゃんが笑顔になる音♪オノマトペ絵本3選

なかよしライブラリーの絵本紹介 赤ちゃんが笑顔になる音 オノマトペ絵本3選

 

暑い日が続いていますね。

先日、渋谷ヒカリエで開催中の「レオ・レオーニの絵本づくり展」に行ってきました。
教科書にも載っている『スイミー』や『あおくんときいろちゃん』など、多くの名作を生み出したレオ・レオーニ。
会場には、絵本の原画はもちろん、版画やコラージュなど、さまざまな技法がズラリ!
子どもの頃に楽しんだ工作のわくわくが、絵本に詰まっているように感じました。

なかよしライブラリーの絵本紹介 赤ちゃんが笑顔になる音 オノマトペ絵本3選

 

夏の暑さで外出が大変な日もありますね。
そんな日は、涼しいお部屋で絵本の時間を過ごしてみませんか?

今月のテーマは「はじめての読み聞かせにおすすめ ファースト絵本 」。
今回は、耳に心地よい音のくり返しが魅力のオノマトペ絵本をご紹介します。

 

オノマトペって何?

「オノマトペ」とは、音や動き、気持ちを 音の響き で表す言葉のこと。
音や動物の鳴き声などを表す「擬音語(ぎおんご)」と、
音のしない様子や気持ちを表す「擬態語(ぎたいご)」があります。

例えば__
口に入れる時の「ぱくっ」、噛む時の「もぐもぐ」、飲みこむ時の「ごっくん」は擬音語。
ふんわり軽い食感の「ふわふわ」、できたての温かさを表す「あつあつ」などは、
食べる楽しさや様子を思い浮かべる擬態語です。

オノマトペは、赤ちゃんにとって耳に入りやすく、心地よいリズム。
まだ言葉を話せない時期から親しめる、"ことばの種"のような存在です。

 

音の響きに夢中 オノマトペ絵本 おすすめ3選♪

なかよしライブラリーの絵本紹介 赤ちゃんが笑顔になる音 オノマトペ絵本3選

 

そんなオノマトペを、絵と一緒に楽しめるのが絵本の魅力。
声の抑揚やリズムに合わせてページをめくれば、赤ちゃんの目も耳もくぎ付けになります。
そこで今回は、おすすめのオノマトペ絵本を3冊ご紹介します。

 

なかよしライブラリーの絵本紹介 赤ちゃんが笑顔になる音 オノマトペ絵本3選

 『ぽんぽん』

 作・絵:真珠まりこ
 出版社:ひさかたチャイルド

「ぽんぽんが パンパン ポンポコリン」のフレーズが可愛らしい1冊。
うさぎさんが、にんじんを「ぱく」。
さるさんは、バナナを「ぱくぱく」。
たくさん食べておなかがパンパンになると、ぽんぽんがふくらんで、まんまるに。
お子さんのおなかを優しくなでながら読めば、笑顔があふれること間違いなしです。

 

なかよしライブラリーの絵本紹介 赤ちゃんが笑顔になる音 オノマトペ絵本3選

『ぽんちんぱん』

 作:柿木原政広
 出版社:福音館書店

「ぱんぱん しょくぱん ぽんちんぱん」
おまじないのようなオノマトペが楽しい写真絵本。
ページをめくるたびに表情豊かなパンが登場し、大人も思わずクスッと笑ってしまいます。
さらに、赤ちゃんが大好きな 破裂音 (はれつおん)もいっぱい。
「ぱん」「ぽん」とはっきり響かせて読むと、にこにこ笑顔で楽しんでくれます♪

 

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『まんまん ぱっ!』

 作:長野麻子
 絵:長野ヒデ子
 出版社:童心社

「まんまん ぱっ!」「ぱいぱい ぐる~ん」「ぽぽぽぽぽん!」
耳に楽しいオノマトペがぎゅっと詰まった1冊です。
作者の長野麻子さんは音楽学博士で、赤ちゃんが心地よく感じる音やリズムを研究する専門家。
カラフルな絵とともに、赤ちゃんが好きな音の世界が広がります。
「ぱっ!」は弾むように、
「ぐる~ん」は大きくゆったりと読むなど抑揚をつけて。
また、「ぐるぐるぐる」のページでは、指差しで円を描くジェスチャーをつけると、やりとりが広がります。
お子さんと一緒に、オノマトペの世界を自由に楽しんでくださいね。


オノマトペは、言葉に親しむ “はじめの一歩”

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まだおしゃべりできない赤ちゃんでも、音のリズムや響きを楽しめるオノマトペ絵本。
絵本を読んでもらいながら、ママの優しい声や表情に触れることで、言葉への興味がぐっとわいてきます。

日々の読み聞かせにオノマトペ絵本を取り入れて、赤ちゃんとの笑顔あふれる時間を楽しんでくださいね。

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Name: エリー
Role: 絵本の魅力を届ける人
Origin: 愛知県
Favorite location:
Favorite tree: ヒノキ(温泉のヒノキ風呂が、最高の癒しです)
Favorite word: 10000 回だめで へとへとになっても10001 回目は 何か変わるかもしれない(DREAMS COME TRUE さんの『何度でも』は、カラオケの十八番♪)

絵本専門士・アナウンサーの野田英里です。
思い出の1 冊は、『わたしのワンピース』 (絵・文 にしまきかやこ / 出版社 こぐま社)
「ラララン ロロロン わたしににあうかしら」
大人になって再会した時、母が読んでくれた抑揚が自然と口をついて出てきたフレーズ。
記憶はなくても、絵本を読んでもらった思い出は、心の奥深くに大切に残っているのだと実感しました。
かけがえのない親子の時間がより豊かになるよう、おすすめの絵本や楽しみ方のポイントなどをお届けしていきます。