プレイルーム保育家具【病児室用】
園名 | 杏林大学医学部付属病院 |
納品日 | 2020年1月 |
アイテム/対象 | 木製玩具棚・絵本たて・机等 |
杏林大学医学部付属病院
東京都三鷹市にある医療機関。
大学病院の小児病棟はよりよい快適な入院・診療環境を患者様に提供する為リニューアル移転しました。
「武蔵野の杜にある病院」をコンセプトにしたデザインは、医師や看護師など医療スタッフが中心となり、2年弱かけて検討を重ねて参りました。
今回、その一つとして小児病棟プレイルームになかよしライブラリーのオーダー家具を納品させていただく運びとなりました。
入院中の子どもたちに利用してもらうためのお部屋です。
子どもたちにとって本来必要な諸機能の発達を保障し、「生活」や「遊び」を提供することは病棟にとって大切なことです。入院によるストレスを感じさせないようにたくさんの玩具や絵本を準備している場所です。
2019年8月頃、竣工・納品に向け、本格的に動き出しました。
打ち合わせは主に、現場担当の保育士様とメールにて。家具の仕様やお部屋の雰囲気などヒアリングし図面の変更を繰り返し少しずつイメージをすり合わせていきました。
お部屋の中には子どもの「自主性」や「意欲」を育てるため、種類ごとにコーナーを設けました。コーナーを設けることで、「遊びたい玩具を選び、選択したコーナーに行く」、「お片付けをするのか」など子どもたちが自分で考え選択する幅が広がります。
また1歳ごろから「ごっこ遊びが始まり」自我が芽生える3歳ごろからはより想像力を働かせ成長の意欲に繋がります。そのためにより良い環境を整えてあげることはとても大切です。その環境を整えてあげることが私たちなかよしライブラリーの1番の役目です。
幼保園や病棟のプレイルームでは毎日きれいにお掃除する必要がある為、埃がたまりやすい溝や角を、できるだけ丸面に仕上げ、子どもたちにとって安心・安全かつ、先生のお掃除の負担を軽減できるようにしています。
木製品のメンテナンスって、、、
天然木の机や棚だからと言って特に変わった手入れが必要ということはございません。
普段使用している机と同様に、食卓テーブルであれば、水拭きやアルコール拭きをして頂いて結構です。
今回、備え付け家具のデザインや取り付けは工務店様とタイアップして参りました。
お部屋の空間はヒノキの香りと明るく、柔らかみのある雰囲気に仕上げ、子どもたちにとって過ごしやすい場となっています。
(手洗い隔て板も無垢のヒノキ) (特注の吊戸棚)
「武蔵野の杜にある病院」の象徴でもあるツリーパネルは外からでも見える位置に。
床から天井まで生える幹に、葉はサクラやカエデ・ブナ・ホオの木を使い、木の素材を活かし着色せず表現しています。
今回、初めて大学病院のプレイルームに納品させていただきました。そこでは普段取引させて頂いている、保育園や幼稚園と違い、限られたスペースで、入院中の子どもたちのストレスを感じさせない環境づくりを提供することの難しさを痛感しました。
ただ今回の納品を終え、「営業から製造・納品まで自社で一貫して行えること」「お客様と話した経験が次に生きていくこと」を再認識し、これからも喜んでもらえるモノ作りを続けていきます。
はじめての大学病院の納品で慣れていない部分もありましたが、無事お届け出来よかったです。