
2025年2月、タマホーム高知支店では、これまでのキッズスペースを全面的にリニューアルし、新たに木のぬくもりあふれる空間を導入しました。高知の自然や木材の魅力を活かしながら、子育て世代のお客様が安心して打ち合わせできる環境を整えることを目的とした今回の取り組み。その背景や反響について、設計課長の芥川さんにじっくりお話を伺いました。

以前の課題:子どもが退屈、打ち合わせが進まない
これまでのキッズスペースは、四畳ほどの限られた空間に市販のおもちゃとテレビがあるだけという状態。お子さまがすぐに退屈してしまい、親御さんのスマホを奪ってしまうなど、落ち着いた打ち合わせが難しい状況がありました。
「せっかく家づくりを楽しみに来ていただいているのに、子どもがつまらなそうにしていて親も焦ってしまう。その状況を変えたいと思っていました」と芥川さんは語ります。

木造住宅と調和する“木のあそび場”を探して
タマホーム高知支店は、木造住宅の専門店として、木の魅力や質感を活かした空間づくりにこだわっています。そんな中、ネットで見つけたのが、木製遊具や家具を手がける「なかよしライブラリー」。

木のやさしさや安全性、そして高知県の木材を使っているという点にも深く共感し、今回の導入に至りました。
「高知県=木というイメージが私たちにも根付いていて。地元の自然素材を使うことで、空間全体にも統一感が生まれると感じました」

反響:「感動した」の声が続々
リニューアル後、最初に訪れたご家族からは「感動した」「子どもがずっと遊んでいて、打ち合わせに集中できた」といった声が届きました。

お子さまは夢中で木のキッチンやすべり台、冷蔵庫で遊び、保護者の方はじっくり家の相談ができる環境が実現。
「営業担当からも“この空間のおかげで話が進みやすくなった”という声が上がっています。子どもが笑顔で過ごしてくれるだけで、場の空気がとても穏やかになりますね」と芥川さん。

1歳から安心して使える、木製すべり台を目指して
一方で、1歳〜1歳半ほどの小さなお子さまには「すべり台が少し高く感じる」という声もありました。「よちよち歩きの時期のお子さまが登ろうとすると、保護者がしっかり見守る必要があかもしれませんね」そんなリアルなお声をいただきました。

こうした貴重なご意見は、私たちにとって製品づくりの大切なヒントです。
もちろん、成長に合わせたチャレンジも遊びの一部ではありますが、どんな年齢のお子さまにも“安心して楽しく使える”ことを目指して、より細やかな設計や工夫が求められていることを、あらためて実感しました。
なかよしライブラリーは子どもたちの遊びが育ちにつながり、保護者の皆さまにも安心して見守っていただけるように、これからも木のぬくもりと、使う人の声を大切にした遊具づくりを続けていきます。
補助金の活用と県産材へのこだわり
今回のキッズスペースには、高知県の木材振興補助金が活用されています。
地元の県職員とのご縁から補助金情報を知り、木育を推進するための補助制度をうまく活用した事例です。「高知県産材を使うことで、地域とのつながりも深まりますし、私たちが木造住宅にこだわる意味をお客様にも伝えやすくなります」。
補助金の対象が保育施設だけでなく、住宅会社のキッズスペースにも広がったことが、今回の実現を後押ししました。

最後に:なかよしライブラリーへの印象
「最初は画像検索で見つけたのがきっかけでしたが、実際に製品を見て“これは本物だ”と感じました。木の表情や作りの丁寧さ、組み合わせの楽しさが、どれも子どもにとって良い影響を与えると確信しました」

今回の事例のポイント
- Before:市販おもちゃとテレビだけのスペースで、子どもが退屈。打ち合わせが中断することも。
- After:木の遊具でのびのびと遊べるようになり、保護者が安心して相談できる空間に。
- 導入理由:木造住宅と調和するデザインと、地域の木材を活かした取り組み。
- 反響:来場者の「感動した」の声、営業面での効果も大。
- 今後の課題:乳幼児向けのさらなる安全対策。
- 補助金活用:高知県の木材振興補助金を活用した好事例。

やさしく温かみのある空間と、地元の素材と人のつながりを活かした取り組みは、今後の店舗設計のひとつのモデルケースとなりそうです。
「この空間があるから、タマホームに来てみよう」。そんなふうに思っていただけたら嬉しいです。
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他にはない“木のぬくもり”あふれるご提案を、ぜひ一緒に形にしていきましょう。